2017年04月21日 /
この度は沖縄でも藍が栽培されているという話を聞き、
そしてこちらが沖縄の藍畑…
沢山日の光を浴びて元気に育っていますね。
沖縄の藍はキツネノマゴ科の多年草で「琉球藍」と呼ばれています。
琉球藍はタンカン(みかん)の木と一緒に栽培するのが、沖縄では一般的なんだそう。
徳島や北海道の藍は「タデ藍」というタデ科の一年草のこと。
琉球藍とタデ藍は見た目がそっくりですが、染料の製法が違うのです。
本州では「すくも」という藍の葉を乾燥・発酵させたものを使いますが、
沖縄では藍を泥状にする「泥藍」を使っています。
とここで突然ですがクイズです。
正解はブログの一番下に掲載しています。
是非是非挑戦してみてください!
そして、そんな泥藍を見ようと私は「藍ぬ葉ぁ農場」を訪れました。
「藍ぬ葉ぁ農場」さんは本部町伊豆味で、無農薬で大事に育てた自家製の琉球藍と地元産のフクギを使用し、染織も行っている素晴らしい工房兼農場です。
移動は空港から車で2時間ほど。
ジンベイザメで有名な「美ら海水族館」へと通じる道沿いに工房を構えており、
なんとそんな本部町伊豆味は琉球藍発祥の地と言われています。
これは貴重な体験ができそうです。
心優しい農場の方が
しっかりと泥藍の製造方法を教えてくださいました。
沖縄の方はアットホームで暖かい方ばかり!!
大変ためになるお話を聞いてまいりました。
〜泥藍の製造方法〜
泥藍は琉球藍を発酵させて石灰を加えて藍の成分を沈殿させて作るのだそう。
❶ 藍を刈り取る
❷ 刈り取った藍を数日間水につけ発酵させる。(5 ~6 月は2 ~3 日、11~12月は3~4日)
❸ 藍を取り除いた液に石灰を入れ撹拌する。
❹ 数日間置くと藍が沈殿。上澄み液を取り除いて完成。
インド等のアジア諸国では泥藍を使うのが一般的で、「すくも」の方が珍しいとのこと。
まだまだ藍について知らないことがあるのだな、と藍への愛情を深めた旅となりました。
その後少し時間があったのでヤンバルの森に残る「藍壷遺跡」へ
昔、藍を栽培する人が増えすぎてしまい、
畑で食材となる作物を育てるように決められた時期があったのだそう。
そこで畑ではなく山中にひっそりと作られたのがこの藍壺。
藍の葉を刈ったらすぐに水に浸せるよう、川沿いの立地を選んだのが賢いですね。
昔の人の知恵は本当に素晴らしいですね、
私も負けないようこれからも全国の藍情報を皆様にお届けできるよう日々精進いたします!!
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答え【B】